哲学と精読

共通テストは辛い

同志社志望の高2生(9)

英語長文の指導

3/21(木)の指導です。

システム英語長文を読み進めています。今回は、特にディスコースの展開を意識しながら、読解の要点を把握していきました。

決まり切ったディスコースマーカーは当然として、そうした紋切り型の思考法を超えて、ディスコース分析ができるよう指導しています。

例えば、From time to time という表現があります。これは「時々」という頻度を表す副詞句ですが、本文においては《事実上》具体例を導出する表現として機能していました。

少し詳しく書きますと、第1段落では《友人関係による精神面での良い効果》が述べられていたのですが、第2段落で冒頭に From time to time とあって、《こういうことが時々あるよね》といった感じで、その効果を少し具体的に述べていました(詳細はシステム英語長文Basicの4の長文をお読みください)。

いわゆるディスコースマーカーと呼ばれて整理されているものに注目すべきことは、受験生にも広く知られるようになっていると思います。これ自体はとても良いことなのですが、真摯なる読解のためにはなかなかどうして、そういった単純な図式適用だけでは立ち行かない複雑性があります。